帯状疱疹が出たら すぐに皮膚科受診を

ベーチェット病の夫が帯状疱疹を発症した時の日々を綴ります

今日はどうもご苦労様でした

2018/02/14 水曜日
15:29
昨晩はあれから一人で台所で頭を抱えて泣いたりした。長い時間動くことができなかった。トサンが降りてきて「寝ないの?」と一言声をかけてマグカップにお湯を注いで居間へ行った。それでも私は動くことができなかった。トサンのことを『地獄へ落ちろ!」と思ったら心が軽くなって二階のベッドへ行って眠ることができた。


朝何時頃だろう、目が覚めて『ああ今日はトサンの病院に付き添いで行かなきゃなあ』と思ったりしていた。トサンが昨日とは打って変わって「お金ちょうだい」と情けない声を出してやってきた。「今何時?」「7時半」「もう行くの?」「行く準備をする」「スープ食べなさい」「あのお鍋に入ってるの?」「そう」そう言って私は起きた。


帯状疱疹という漢字をパソコンで調べる。書かなきゃいけないかもしれないから。


「行こか」とトサンに言うと「まだ、受付8時半だろ?」と。


しばらくして私は気が付いた。「早く札もらうと早くやってもらえるよ」とトサンに言うと「じゃ、行こうか」と。


病院の駐車場につき「降りていいよ」とトサンが言うので入り口で降りた。トサンがどこへ車を止めるか目で追って確かめた。『あそうだ。早く札を取ると早い順番が取れる』と思って、受付のほうへ行った。8番だったような気がする。


時間になって受付を済ませ、問診票には何も書かず、直接係の人のところへ行って「2月12日祝日に受診して、沢村先生の『水曜日の外来に来てください』という指示できました。主治医は江口先生です。江口先生は昨日外来お休みなので『水曜日の外来に来てください』という沢村先生の指示できました」と言ったら一発OKで「すぐに内科に行ってください」と言われた。私がハキハキと少し強めの口調で早口で言ったので、係の人が笑っていたような気がする。


対応は早かった。「まず皮膚科に行ってください」と言われた。それで私は気持ちが落ち着いて安心できた。


皮膚科の待合室で待つ。看護師に名前を呼ばれて処置室へ。体温を測り、体の状態を見られた。私は看護師に「お薬修正になってますけど、カルテに書いてありますか?」と聞いたら「はい、書いてあります」と。


又待合室で待つ。「体温何度だった?」「6度6分。朝7度だったんだ」トサンのおでこを触るとちょっと温かい。


「なんか水飲みたいわ」「俺も」「お茶買ってこようか」


待合室で二人でお茶を飲む。しばらくしてトサンのおでこを触ると平熱に戻ってる。汗はかいている。「水分が効くのかなあ」トサンの返事はない。


しばらくして診察室へ呼ばれた。トサンが又服を脱ぐ。先生がこれまでの経過をトサンに質問する。先生が「カルテがなんかおかしい」と看護師に言う。看護師が「修正があったみたいで」と言う。私は薬の説明書を先生に見せながら「最初はこんな感じだったんですけど、修正して2・2・2になりました。二日分です」と言った。私はさりげなく写真を机の上に置く。「月曜日の写真です」と。同じ薬が処方された。5日分。それ以上は出せない、とのこと。「色が灰色っぽくなってきたんですけど」と聞いたら「それは良くなっている証拠」と言われた。来週の水曜日の予約をして皮膚科は終わり。


内科へ戻り「皮膚科終わりました」と言ったら待合室で待つように言われた。程なく診察の順番が来て、診察室に入ると先生は電子カルテをしげしげと見ていらした。昨日私が来たことなども書いてあったのだろうか?先生はこちらを向いて明るい笑顔で話された。「帯状疱疹は皮膚科ですので」と。私はさりげなく写真を先生の机の上へ。「一昨日の写真です。今もこんな感じです」 先生が「水疱瘡は体の中に隠れてて年を取ると出てくるの」と教えてくださった。トサンは初めて弱弱しく不安そうに「こんな風になったの初めてだからさあ・・・」と先生に言った。先生が笑顔で「帯状疱疹は皮膚科だから、今日は顔を見せただけ」とおっしゃった。それだけでもトサンには安心だったのだろう。「お当番が沢村先生で、沢村先生は血液の専門家だから、詳しいので」ともおっしゃった。


江口先生も私たち二人も笑顔で診察室を辞した後、トサンに「沢村先生で良かったじゃない。ラッキーだったわよ。専門家だって」と私は言った。


「会計がいつも遅いんだよなあ」とトサン。会計で呼ばれて「まだ計算がある」と言われたら「じゃあ、あれくれ、薬もらうから」と。事務員は処方箋を持ってきたけど手に持ったまま。トサンに「薬は後でもいいじゃない」と言うと「あそうか」とトサン。私は会計の人に「ゆっくりでいいですよ」と言った。返金があったり支払いがあったりいくら払ったか分からなくなった。


あおい薬局へ行く。皮膚科の会計は難病扱いにはならない、と言われた。なんで?関連があるのに、と思ったけど、払うことにした。お薬の説明。「このお薬は飲みきりですので症状が治まっても全部飲んでください」「症状がなくなっても最後まで飲むんだって」と私はトサンに言う。薬剤師が「痛み止めは痛いときに飲んでください。一日三回までです」と言うとトサンが「一日三回?」と言う。私は「痛いときに飲むの。一日三回まで。わかったあ?」とトサンに言う。若い薬剤師がうんうんと頷いていた。とにかくねえ、トサンには日本語の通訳が必要なの。


駐車場を出るとき時計が12時50分。「あ、もう1時じゃん」と私は言った。隣にヘルパーが来た印のタオルが干してある。最近は外の水道の蛇口に干してある。ああ気にしない。


帰宅して早速昼食。トサンはローストポーク、ゆで卵、トマト、カップラーメン。私はローストポーク、ゆで卵、トマト、ほうれん草、チーズ。昨日ローストポークを作っておいてよかった。


昼食を終えてトサンが私に「今日はどうもご苦労様でした」と笑って言った。私も笑った。


ああやっと、トサンとの関係も落ち着いたかな。